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定石・手筋

冷静な強手。ナラビを研究する

今日のテーマは、ナラビです。

ナラビというのは、文字通り

ナラビの形を説明
並んだ形のことです。

この形の利点は
相手からの利きが少ないこと。

欠点は
足が遅いことです。

さらっと書きましたが、使いこなすのは大変です。

では、実践でのナラビを見ていきましょう

打ち込みに対してのナラビ

テーマ図1
黒は右辺に模様があり、白が1と打ち込んだ場面。

これはよく本にも出てきますね。
ここでナラビが冷静な一手です。

ここでのナラビの意味は
白にサバキの調子を与えないことです。

調子を与えないというのは
様々な利きを見たサバキを防ぐ

つまり、相手のサバキの手段を制限するということです

これによって黒の攻めにより威力が増し
白はサバキに苦労するということになります。

もし、一気に攻めていくと・・・・・
黒の良くない手

白はこのようにさばいていきます。
白の主張は、あとから

白がさばいた図
この狙いがあって眼形が厚いということです。
ナラビならこの狙いはないですね

実戦の進行はこちらです。
実践の進行

白のオオケイマはなかなか面白い手ですが
黒の攻めがうまく決まりました。

手厚い守り方

テーマ図2
右下はオオケイマカカリからの定石です。
黒は手抜きが多く
その場合に白はナラビが形です。

ここでのナラビの意味は
黒からの利きを消し、中央の勢力を意識したことです。
同時に左側からの利きもないため
打ち込んだ黒に対して強い態度で攻めることができます。

地だけを考えると

白の良くない手
トビが良さそうですが
黒からノゾキ利いたり
11-17がうるさかったりと
白としてもデメリットが大きいのです。

相手の弱点をにらむ

テーマ図3
黒は手抜くと死んでしまいますから
何か守らなければいけません。

ここでナラビがいい手でした。

ここでのナラビの意味は
自分の生きを確保しつつ相手の傷を狙うことです。

白は2と守りましたが
黒は先手で生きることができて満足です。

実戦の進行はこちらです。
実戦の進行
以下略黒9目半勝ち

反撃

テーマ図4
白が右下をすべってきたところです。
何か受けるかと思いきや、1のナラビが急所でした。

もし白がスミに打つと・・・
白が弱い図
白には目がなく、黒はしっかりした形ですので
白は大変ですね。
序盤ながら黒優勢です。

ハネダシに対しては
黒が厚い図
先手で中央が厚くなり黒大満足です。

ちなみに、すべりに受けると
黒の失敗図

白の形には弾力がありますね。
簡単に生きています。
この白4のところを黒石に置き換えてみてください。
景色が一変するはずです。

これが急所の見極め方です。

⑤相手の急所

テーマ図5
左辺黒のサバキが焦点ですね。
ここで、白1がいい手でした。

ここでのナラビの意味は
相手のサバキ筋を奪ったことです。

白は勢い良く攻めたいですが

白の失敗図、黒が簡単に生きる
このツケギリが手筋で、簡単にさばいてしまいます。
これを打たせない、ナラビが急所の一手でした。

実戦の進行はこちら
実戦の進行
根拠を奪ったあとのボウシには威力がありますね。
黒は苦しい形です。

では、ナラビが失敗する例も見てみましょう

ナラビの失敗図

(1)開くべきところ

白の失敗手1
さすがに常識?
これはだめですよね。

1では白は根拠がありません。
黒2と詰められて、一気に苦しくなります。

(2)勢いが大事なところ

白の失敗手2
この場合、ナラビには迫力がありません。
黒にボウシされ、黒の勢いが優ります。

このように、ナラビは急所で使うことによって
局面を一気に有利に導くだけの力があります。

今回はここまでです。
次回もお楽しみに。

さいごまで読んでくださってありがとうございます。
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ABOUT ME
yuki
日々研究に追われる理系大学生。専門は脳科学。 趣味は囲碁と中国語。 性格はおだやかで人懐っこいと言われる。 詳しい自己紹介はyukiのプロフィールをご覧ください。