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第43期(2019)囲碁棋聖戦の棋譜・日程まとめ!

棋聖戦

第43期(2019年)囲碁棋聖戦は井山裕太棋聖山下敬吾九段の対戦となりました。山下九段は先日の天元戦で井山裕太天元をカド番まで追い詰めたものの、あと一歩及びませんでした。

井山裕太棋聖は1989年5月24日大阪府市東大阪市生まれ、日本棋院関西総本部所属です。師匠は石井邦生九段で、2012年7月24日から現在まで6年と161日間、七大タイトルのうち四冠以上を保持し続け、2018年の天元戦防衛を持ってそう獲得タイトル数が43期となり、史上単独1位となりました。囲碁界で唯一の国民栄誉賞受賞者であり、名実ともに日本囲碁界の第一人者です。

対する山下敬吾九段は1978年9月6日北海道旭川市生まれ、日本棋院東京本院所属です。緑星学園出身、菊池廉郎氏に師事。平成四天王の1角で3大タイトル歴代6位タイ、2018m年11月8日に史上24人目の通算1000勝を達成、入段後25年7ヶ月での達成は史上最速記録です。

第43期(2019年)囲碁棋聖戦の日程・対局場所・賞金など

対局日程対局会場
第1局2019年1月10日(木)、11日(金)東京都文京区「 ホテル椿山荘東京 」
第2局2019年1月21日(月)、22日(火)鳥取県境港市「夢みなとタワー」
第3局2019年2月2日(土)、3日(日)長崎県西海市「 オリーブベイホテル 」
第4局2019年2月13日(水)、14日(木)埼玉県川口市「旧田中家住宅」
第5局2019年2月27日(水)、28日(木)山梨県甲府市「常盤ホテル」
第6局2019年3月7日(木)、8日(金)神奈川県箱根町「 ホテル花月園 」
第7局2019年3月14日(木)、15日(金)新潟県南魚沼市「 温泉御宿 龍言 」
持ち時間各8時間(残り10分から60秒の秒読み形式)
コミ黒番6目半コミ出し
主催読売新聞社、日本棋院、関西棋院
勝者賞金4500万円

第43期(2019年)棋聖戦井山裕太VS山下敬吾の棋譜

棋士名勝数第1局第2局第3局第4局第5局第6局第7局
井山裕太4
山下敬吾

第43期(2019年)棋聖戦第1局

対局日2019年1月10日・11日
対局会場東京都文京区「 ホテル椿山荘東京 」
黒番山下敬吾九段
白番井山裕太棋聖
結果白中押勝ち


棋譜再生

序盤は黒が厚みを作って白を誘う展開でしたが、45手目のキリがやや甘く、実戦のようになっては白の形が良すぎました。黒は反対側に切ったほうが良かったそうです。その後の展開も井山棋聖は山下九段の攻めを上手くかわして上辺をしっかり生き、白が優勢です。115手目、黒に希があるという局面でのこの手が敗着だったようです。115では下曲げから白を攻めていく展開の方が望みがありました。実践は白のパンチが決まり、一気に終局となってしまいました。
結果:172手完白中押勝ち

第43期(2019年)棋聖戦第2局

対局日2019年1月21日・22日
対局会場鳥取県境港市「夢みなとタワー」
黒番井山裕太棋聖
白番山下敬吾九段
結果白中押勝ち


棋譜再生

16手目のノゾキは意表を突いた反撃で、序盤から激しい戦いが始まりました。黒は何とか白の攻撃をかわしてしのぎたいところでしたが、白が上手く先手で切り上げて左下と右辺に手を付け、この時点では白が優勢だったようです。中央のコウから右辺のコウが始まりましたが、白は左下一帯の地が大きいので右辺は捨てて下辺を連打できれば十分です。黒もそれを防ぐために下辺で戦いを仕掛けましたが、山下九段は冷静に対処して地合いで差をつけ勝負が決しました。
結果:164手完白中押勝ち

第43期(2019年)棋聖戦第3局

対局日2019年2月2日・3日
対局会場長崎県西海市「 オリーブベイホテル 」
黒番山下敬吾九段
白番井山裕太棋聖
結果白中押し勝ち


棋譜再生

上辺で序盤から激しい戦いが始まりました。27手目の仕掛けはやや黒が無理気味だと思われたのですが、両者最強手を選択して難解な進行になりました。104手目まで、上辺の白は黒の花見コウで白の失敗かと思われたのですが、そばコウが多いのでなかなか死なないようです。白に生きられると黒は慈愛で大変なので全教を巻き込んだ戦いを仕掛けましたが、白番井山裕太棋聖は最強に応じて山下九段の攻めにカウンターを入れて勝負を決めました。ちなみに最終系ですが、左上の白は死にですが中央一帯の黒が死んでいるので試合は大差で白良しです。
結果:252手完白中押し勝ち

第43期(2019年)棋聖戦第4局

対局日2019年2月13日・14日
対局会場埼玉県川口市「旧田中家住宅」
黒番井山裕太棋聖
白番山下敬吾九段
結果黒中押勝ち


棋譜再生

序盤、右辺の振り替わりは互角で判断が難しかったようです。問題だったのは右下の変化で、黒が厚くなりすぎたことでした。白はもっと穏やかに、五分の別れを目指すべきだったようです。ここで白が苦しくなって、下辺の黒を取りに行きましたが、黒は中央の白との攻め合いで攻め取りによる締め付けを狙っています。白も黒を取るだけでは勝てないと判断して両生きを選択しましたが、地合いは黒が良いです。最後は井山棋聖の強烈なカウンターが決まって勝負が決しました。
結果:183手完黒中押勝ち

第43期(2019年)棋聖戦第5局

対局日2019年2月27日・28日
対局会場山梨県甲府市「常磐ホテル」
黒番山下敬吾九段
白番井山裕太棋聖
結果黒6目半勝ち


棋譜再生

両者一歩も引かない大きな戦いで、序盤はやや白が優勢でした。しかし中央の戦いで黒番山下九段の攻めが上手く決まり、黒が優勢に。最後は大きな振り替わりが起こりましたが、黒が優勢を保ったまま終局しました。タイトル戦では珍しい短手数の数え碁となりました。
結果:黒6目半勝ち

第43期(2019年)棋聖戦第6局

対局日2019年3月7日・8日
対局会場神奈川県箱根町「 ホテル花月園 」
黒番井山裕太棋聖
白番山下敬吾九段
結果白中押し勝ち


棋譜再生

序盤の右下のワカレは黒が優勢ではありましたが、AIの評価値はそこまで大佐ではなかったとのことです。とはいえ黒地が大きすぎて常に黒が白を圧倒する局面が続きました。最後、山下九段が「投了寸前でした」というほど白は追い込まれていたのですが、右上が1手寄せコウになっては白が勝勢に。一瞬の大逆転劇でした。

第43期(2019年)棋聖戦第7局

対局日2019年3月14日・15日
対局会場新潟県南魚沼市「 温泉御宿 龍言 」
黒番山下敬吾 九段
白番井山裕太 棋聖
結果白6目半勝ち


棋譜再生

囲碁棋聖戦のリーグ戦の仕組み

棋聖戦は他の棋戦とはかなり違っていて、選ばれたアマチュアと全プロ棋士に出場資格があります。出場資格は全棋戦のなかで一番広いです。

階級はS・A・B・Cリーグの4段階制。各リーグ優勝者とS準優勝者が変則式トーナメントを行い挑戦者を決めます。このトーナメント優勝者はS級優勝者との挑戦者決定戦に進出し、S優勝者1勝アドバンテージの変則三番勝負によって最終的な挑戦者が決定します。

挑戦者決定トーナメント、Sリーグ5時間。Aリーグ4時間。B・Cリーグ、ファーストトーナメント(各ブロック優勝者がCリーグ入り)は3時間です。

囲碁棋聖戦のアマチュア参加者は?

棋聖戦に挑戦できるのはアマチュアネット棋戦戦SA級の上位4名です。

2017年9月31日、10月1日に開催されたアマチュアネット棋聖戦では、石田太郎さん、井場悠史さん、西川貴敏さん、趙錫彬さんの四人でした。アマチュア参加者はファーストトーナメントからの出場でした。1回戦を勝ち抜いたのは井場悠史さん、西川貴敏さんでしたが、お二人とも2回戦で敗れ、アマチュア棋士のリーグ参加は叶いませんでした。

挑戦者決定トーナメントではS級優勝者の山下敬吾九段とS級準優勝の河野臨九段の対戦となり、山下敬吾九段が危なげない戦い振りで優勝を飾り、挑戦者となりました。山下敬吾九段は井山裕太棋戦にかなりの苦渋を喫しているため、ここで一つ借りを返したいところですね。

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